言いたい放題 やりたい放題

炎上しない程度に言いたいことは全部言うブログにします。

「男はお金が9割」を読んで

里中李生著の「男はお金が9割」を読んだ。

 

まず、はじめにのところで、

『あるとき、お金がなくて国民年金の分割納付をお願いしに行ったとき、市役所の職員に「貧乏なおまえは人間のクズ。社会人失格」と、罵倒された。』

とあるが市役所の職員がそんなモノの言い方をするだろうか?いや、言わないと思う。したがって、この本はどこまで本当でどこまで嘘なのかわからない。

 

それを踏まえて、これほど貧乏人と女をバカにした本はないだろう。ネットで叩かれているというが、それはそうだと思う。自分も読後感はよくない。

 

マクドナルドと回転寿司は貧乏人の行くところと決めつけているが別に金持ちも行くと思うし、別にそれでいいのではないかと思う。

著者にしても金持ちは意外にケチであるのとは違って、宝くじのロトに凝っているらしい。金持ちも宝くじを買うということでいいと思う。

かと思うと、「お茶なんか、家で作ればいいのだ。うちの妻は息子が麦茶と牛乳しか飲まないから、家で麦茶を作っている。コンビニにも麦茶は売っているが、買わない。」とケチなところを見せていて、よくわからない。

「私は今、作家をしながら株をしたりして、10年連続年収数千万円を稼ぐ生活をしている。20代のときは年収200万円台だったから、10倍近く稼いでいると言える」と書いていて、金持ちは金持ちだけど、スーパーな金持ちでないことはわかる。

だからこそ、「一方で冒頭の芸能人や与沢翼のような下品なお金持ちも嫌悪している」と書いており、著者は自分を叩く貧乏人は金持ちに嫉妬しているからだとしているが、著者も自分より上の金持ちには嫉妬しているのがわかる。

著者は貧乏人はこうだと決めつけているところがあり、そうではなく貧乏な人もいろいろいて、お金持ちもいろいろな人がいて人それぞれである。著者はそれが、よくわかってない。

 

しかし、著者の気持ちもわかる。

例えば、京都アニメーションにガソリンをまいて放火し、36人を殺害し、33人に重軽傷を負わせた青葉真司なんかは生活保護を受けていて典型的な貧乏人である。だから、人や建物に対する損害賠償なんて1円も払えない。そして放火した際に自分もやけどをして、それに最先端の治療をして高額の費用がかかる。それも結局は国の税金と借金である。また死刑は確定でも体調がよくならないと死刑の執行はできないとかで、何でこんな男を助けたんかと思う。金がかかるだけだし、そのままほっといて死亡させた方がよかったんじゃないかと思う。

動機が納得できるものがあれば、まだマシだがその動機にしても「小説を盗まれた」とかで一次選考も通らないような小説を書いておいて、本当にバカだとしかいいようがない。そんな理由でここまでやるかと思う。

殺された人も天国で怒りをぶちまけてると思う。

その他、何か事件を起こすとしたら、住所不定、無職の人が多い。貧乏人である。

逆に金持ちが、あまり事件を起こした話は聞かない。やはり、そこには貧乏が関係しているともいえる。

しかし、だからといって著者の妻が金持ちの著者と結婚したのは賢いとしてるのはどうかと思う。それは著者の女グセが悪く、しかも女はそれに文句を言ってはいけないというようなことを言っていることである。これが、本当に賢い選択なのだろうか。貧乏でも女グセの悪くない人がいたら、そっちの方が賢い選択だというようなことを著者は考えたりしないのだろうか?

 

また、

『子供なんか義務教育だけで十分。妻に、「子供なんか義務教育だけで十分じゃん。ばーか」と言えばいいのだ。それに妻が怒ったら、「俺が人間としての教育をする」くらいのセリフを用意しておきなさい』

と書いており、人をバカという者がバカという言葉が出てきた。

今は高校の授業料無償化で高校までは行けるとしても行けるなら大学まで行っておきたいところ。親が人間として教育をするのはいいとしても、そんなのは世間は認めないし、学歴とは関係ない。また親の教育なんて、どこまで役に立つかは疑問である。大体、著者の貧乏人や女をバカにした内容の本の読後感がよくない。自分だったら、こんなことを教えられたらたまらない。

 

という訳で、自分はこの本以外の著者の本は読むつもりはない。