以前、年金2000万円問題というのが話題になった。
これは金融庁の試算によって、老後の30年で約2000万円が不足するというものが示されたものである。
しかし、金融庁が発表する前から年金だけでは足りないと言われており、単純に考えても、仕事している時と比べると年金での収入が下がるのは当たり前で、仕事している時と同じような調子で生活していては足りなくなる。節約が必要である。
そうだとしても、金融庁がわざわざ発表したものだから大騒ぎになった。
しかし、金融庁の思惑としては、年金が足りないことが言いたかったわけでなく、足りない分は投資で埋めてもらうよう、投資を促進させたかったのである。
こうして金融庁も投資を推進している。
またファイナンシャルプランナー等のライフプランとかにしても、資産を年利3%で運用とか資産が増えていく前提で計算している。
投資すれば儲かるのだろうか?
自分は投資というのは得をする人がいて、逆に損をする人がいるからこそ成り立つものだと思っている。そして仲介者が手数料を取っていく。
パチンコで勝つ人と負ける人がいて、その間で店が利益を取っていくという感じである。
ということで投資する人の中には損をする人はいるというのが自分の見解である。
井上はじめ著作の「33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由」という本の中で次のようなことが書かれている。
世界の人口は現在70億人くらいだが、将来も増え続け2050年には100億人近くになると言われている。人口が増え続けるのと同じ世界のGDPも増え続けていくとの事である。
世界のGDPは1985年には13兆ドル、2005年には47兆ドル、2015年には74兆ドルと増え続けていて、2050年にはゴールドマン・サックス社は250兆ドルになるだろうと予想している。
そして、この著者は何をしたかというと、世界経済に投資する投資信託を買ったのである。
この事に自分もなるほどと思った。
世界経済は成長しており、それに投資をすれば儲かる可能性は高いということである。
金融庁も投資を推進してるように、今は投資をするのには、すごくいい時期なのかもしれない。しかし、自分は投資というのは得をする人がいて損をする人がいるから成り立つと考えているので、今の時代の人が誰でも儲かるなら、未来の人、2100年か2200年かはわからないがその人が損をするのではないかと思っている。
それでも投資するには今の時代は恵まれていると思う。まあ、そんな時代でも損をする人はいると思うので、投資を考えている人は気をつけて投資をしたいものである。