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司法書士試験には、こんな変な問題が出る

これは、司法書士試験の不動産登記法からの問題で、平成3年第20問からである。

今から30年くらい前のものだから、ちょっと古い。それの5肢である。

 

甲が単独で丙から譲り受けたのに、誤って甲、乙共有名義でされた所有権移転の登記について、乙及び丙を登記義務者、甲を登記権利者とし、錯誤を登記原因として、甲の単独所有名義とする更生の登記を申請することができる。

 

という所有権の更正の登記の申請に関する問題である。

答えは〇で、前の所有権登記名義人である丙と共有者のもう一方である乙を登記義務者、甲を登記権利者として、錯誤が登記原因の甲を単独所有名義人とする更正登記を申請できる。

 

まあしかし、不動産を単独で買ったのに、間違って、しかも共有名義に登記するバカな奴なんていないだろう。これは、更正登記の問題にしたいがために、無理やりこういうケースを考えたのだろう。受験生はなんとも思わなかったのだろうか?受験生は問題だから冷静に受け止めて、答えを解いただけなんだろうか?

30年も前だから、こんな問題も出たんだろうが、今はさすがにこんな問題は作らないだろう。