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日本の借金について

上念司の「金持ちになるための濃ゆい理論」を読んだ。

その本の194ページから引用すると、

 

日本国政府の持つ資産は1482兆円、これに対して負債総額は1517兆円です。差額は約35兆円ですが、日本のGDP約500兆円に比べれば微々たるものです。

誤解を恐れずに喩えるなら、今の日本政府の財政状態は年収500万円の人が住宅ローンを1517万円抱えているようなものです。そして、ローンを組んで買った家の価値が1482万円しかない。差額の35万円が純負債となっていますが、年収が500万円あるのでいずれは返せるでしょう。別に無理して今すぐ家を売って借金を返す必要はないです。財政再建原理主義者はそうしろと言いますが、全くそんな必要を感じません。」

と、書いている。

 

いやいや、それはおかしい。日本の国全体で生み出すGDPをまるまる日本の国の収入としているところがおかしい。日本の国の収入とするならGDPの500兆円ではなく、税収が60兆円くらいなのだから、60兆円とするべきだろう。

60兆円の収入で資産が1482兆円、負債が1517兆円。そして純負債が35兆円とする。そうすると、60兆円の収入で負債が35兆円なら今はなんとかなるかもしれないが、日本は少子高齢化で将来は税収が減るだろうし、社会保障費などの支出が増えて、借金が膨らむことが予想される。そうなるとヤバい状況になる。

日本が財政破綻するおそれである。

上念司のような人はこうやって日本の財政は大丈夫のような事を言うが、よくよく読んでみると日本の状況はヤバい。借金が増えこそはしても、借金がなくなる予兆なんて全くない。こうして、破綻する日が来るのを待つしかない。なんとかしようという政治家も出てくるはずもない。