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京アニ事件の青葉真司と小説

京アニ事件といえば知らない人はいないだろうと思うが、京都アニメーションに青葉真司が放火して36人を殺害、33人に重軽傷を負わせた事件である。

青葉はというと、放火した際に自分も体の9割に重度のやけどを負い、当初の予測死亡率は95%以上と言われてたものの治療の結果、命に別状はない状態まで回復した。

青葉は事件を起こした動機として小説をパクられたということを挙げており、事件の割りにはくだらない動機だった。

 

自分は「作家になる技術」「書きたい人のためのミステリ入門」「売れる作家の全技術」とかの本を読んだ。

昔は作家になりたいとかちょっと思ったりもしたことはあったけど、今では作家になりたいとか全く思わない。何を書いていいかわからないし、才能も全くない。じゃあ何でそんな本を読んでるかというと、一応、作家になりたいと思ってたことだし興味があるからである。

まあしかし、作家になるというのは本当に難しい。作家になる近道としては出版社とかが募集している新人賞に応募して新人賞を取ることである。とはいっても何百何千の応募のある中から選ばれるのは1つぐらいなので厳しい世界である。また仮に作家になれたとしても、そこからも厳しい世界が待っている。

 

大沢在昌著の「売れる作家の全技術」ではそのあたりの世界のことが書かれている。

たとえば、

「今、日本に小説家は何人くらいいるのか。仮に五百人として、その八割は年収五百万円以下くらい。なかには二百万円以下の人もいます。」

と、収入的にも厳しいことが書かれている。

また、

「最低でも1000冊ぐらいは読んでからでないと、ミステリーの賞に応募することはできない。ミステリーは基礎知識のない人間が書いてはいけないジャンルだということを知っておいてください。皆さん、ちゃんと本を読んでいますか?月に10冊以下という人いる?いるか、困ったなぁ。」

と書かれていて、作家になるにはとにかく努力が必要なのである。何もしなくてぱっぱと書いておしまいというような世界ではないのである。

そして、著者自身についても、

「私がいちばん本を読んだのは高校二年のときですが、そのときは一年で1000冊読みました。」

と書かれている。

そして、

「そこで皆さんに必要なのは何かというと、勉強、に尽きます。とにかく本をたくさん読むこと、それ以外にない。これまで皆さんと話をしたり、書いたものを読んできて思うのは、読書量が圧倒的に足りないということです。自分の中の蓄積、引き出しが少なすぎる。プロの作家がどれだけ多くの本を読んでるかを知ったら、おそらくびっくりするでしょう。みんなたくさん読んできてるし、今現在も読み続けています。そんな人たちの中に殴り込んでいって自分が名を成そうとするならば、その人たちより少ない読書量、少ない引き出しでは絶対勝てるわけがない」

と書いており、とにかく努力の世界なのである。

 

青葉真司が小説を書いてどうしたかったのは知らないが、こうした作家になるための本を読んで、いかに自分が甘かったかを知り、自分のやったことを反省してほしい。

まあ、反省しても亡くなった人やケガした人が元の状態に戻るわけでもないが。それに青葉は死刑になるだろうし。とはいえ、裁判もまだ始まってないし、青葉の体調しだいでは死刑執行できないという話もある。それは納得できないな。青葉がやけどしたのを治療した意味がない。その治療費も結局国が払うんだろうし、青葉を助けない方がよかったんじゃないかと思う。どうせ賠償金も1円も払えないんだし。

小説のことにしても本当にパクられたとしても、1つの小説のことで激怒してこんな事件を起こすような奴が作家になって続くわけがない。自分がどれだけ努力をしたのか。どうせ、たいした努力はしてないと思う。一次選考も通らない小説なんか書いてる奴が何を言ってるのか。小説も読むに値する内容じゃないと思う。

とにかく、青葉は賠償金も払えないんだし、何の償いもできないんだから、死刑になる前に自分が思うには、こうした作家になるための本を読んで反省することだと思う。

 

青葉の事は以上にして、自分は今度は松岡圭祐著の「小説家になって億を稼ごう」を読んでみたいと思う。前も書いたけど、自分は作家になる気も才能もないので小説は書くつもりはないけど、興味があるので読んでみたいだけである。仮に小説は例えば長編なら内容はともかく、書けただけでもすごいと思う。